歯科口腔外科

親知らず抜歯後の痛みや腫れはいつまで続く?長引く場合の注意点

親知らずを抜歯した後、痛みや腫れに悩むことは珍しくありません。抜歯後の症状や回復のスピードには個人差があり、「いつまで痛みや腫れが続くのだろう?」と不安に感じる方も多いでしょう。今回は、親知らず抜歯後の痛みや腫れの一般的な経過と、注意すべきポイントについて解説します。

1. 親知らず抜歯後、痛みが続く期間はどのくらい?

親知らずを抜歯した後の痛みは数日で和らぐことがほとんどですが、稀に長引く場合があります。
痛みの経過には以下のような特徴があります。

①術後の初日から3日間

この期間は、麻酔が切れるとともに痛みが強く現れやすい時期です。特に、抜歯が複雑だった場合は、通常より強い痛みを感じることがあります。

②4日目以降から1週間程度

この時期には痛みは徐々に減少していきます。
傷口の治癒が進み、軽い痛みが残る程度になることが多いです。

③痛みが1週間以上続く場合

1週間以上経過しても痛みが続いたり、抜歯した箇所の腫れや膿が見られる場合は、炎症や感染症の可能性があります。
できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。
 
親知らず抜歯後は以下の点に注意しましょう。
・痛み止めを使用する際は用法を守りましょう。
・無理に患部に触れたり刺激を与える行為は避けることが重要です。
 
 

2. 親知らずの抜歯後、腫れが治まるまでの目安とポイント

腫れる症状は親知らず抜歯後の自然な反応ですが、その程度や治るまでの期間は個人差があります。
腫れの一般的な経過を以下に解説します。

①術後1~3日目

この期間が腫れのピークとなることが多いです。顔の一部が大きく腫れることもありますが、正常な回復過程の一環であることがほとんどです。

②術後4日目以降

腫れは徐々に引き始め、1週間以内に目立たなくなることが一般的です。

③2週間以上腫れが引かない場合

長期間腫れが続く場合は、感染やドライソケット(骨が露出する状態)の可能性があります。
早めに歯科医院を受診することをおすすめします。
 
腫れを抑えるポイントを以下に解説します。

①冷却

抜歯後の初日から48時間は、患部を冷やすことで腫れを抑える効果があります。氷や保冷剤を直接肌に当てず、必ずタオルで包んで使用しましょう。

②姿勢

頭を高くして寝ることで、血液が集中しにくくなり腫れが和らぐ可能性があります。

③食事の工夫

刺激の少ない柔らかい食べ物を選び、患部に負担をかけないようにすることが大切です。
 
 

3. 親知らずの抜歯後、痛みや腫れが長引く場合の注意点と対処法

親知らずの抜歯後、痛みや腫れが通常よりも長引く場合、何らかの問題が原因である可能性があります。
その原因を特定し、適切な対応を行うことが重要です。

<長引く症状のチェックポイント>

・痛みが強くなる、または広がる
・顔全体に腫れが広がる
・傷口から膿が出る、悪臭がする
・発熱や倦怠感がある

このような症状がある場合は、以下の可能性が考えられます。

①感染症のリスク

抜歯後の傷口が細菌に感染すると、腫れや痛みが長引くことがあります。傷口の周りが赤く腫れる、膿が出る、または発熱を伴う場合には感染症が疑われます。

②ドライソケットの可能性

ドライソケットとは、抜歯後の傷口にできるはずの血の塊(血餅)が失われ、骨が露出してしまう状態のことです。この状態になると、通常よりも強い痛みを感じることがあり、治癒が遅れる原因となります。

③抜歯時の骨や歯の破片の残存

抜歯の際、骨の破片や歯の一部が残ってしまうと、傷口の治癒が遅れる原因となります。この場合、痛みや腫れが治まらないことがあります。
 
痛みや腫れが続くときの対処法を以下に解説します。

①歯科医院を受診する

痛みや腫れが1週間以上続く場合や症状が悪化している場合は、歯科医師の診察を受けましょう。特に感染症の兆候がある場合は早急な対応が必要です。

②処方された薬の適切な使用

歯科医師から処方された抗生物質や鎮痛剤を指示通りに使用することで、感染症や痛みを軽減できる可能性があります。

③生活習慣の改善

タバコやアルコールの摂取は、血流や免疫力に影響を与え、傷口の治癒を妨げることがあるため、抜歯後はこれらを控えるようにしましょう。
 
 

4. 横浜市緑区の歯医者 長津田おさまる歯科クリニックの親知らず抜歯治療

横浜市緑区 長津田駅近くの歯医者 長津田おさまる歯科クリニックでは、長年口腔外科治療をしてきた院長が痛み・腫れをできるだけ抑えた親知らず抜歯を行っています。
無理に治療はせず、患者さんに負担がかからない治療を心がけており、患者さんのお口の中だけではなく、表情の変化や体の反応などを確認しながら治療を進めます。
 
長津田おさまる歯科クリニックが選ばれる理由

①難しい親知らず抜歯の対応も可能

親知らずが顎骨や歯茎の中に埋まっていたり、歯の根っこの形が複雑だったりすると、歯肉を切開したり骨や歯を削ったりする必要があるため、抜歯する難易度が上がります。そのような親知らずでも、当院では対応可能なケースが多いです。
※CT撮影後、医師が判断を行い、患者さんのリスクが高い場合は大学病院を紹介させていただく場合もございます。

②複数本抜歯など抜歯プラン多数

一般の歯科医院では、親知らずの即日抜歯には対応していません。当院でも、基本的には即日抜歯は推奨しておりませんが、患者さんのご要望と口腔内のご状況によっては精密な診査・診断の上で即日抜針の対応が可能なケースもあります。
また、複数本抜歯にも対応しているため、何度も抜歯に来ていただくことなく1回で抜歯を済ませたい方にはおすすめです。
※口腔内の状態次第では、即日抜歯を行えない場合や大学病院を紹介させていただく場合もございます。

③静脈内鎮静麻酔で眠ったような状態で抜歯ができる

抜歯で最も不安に思われる点は痛みだと思います。麻酔時や抜歯時の痛みを抑えるため、静脈内鎮静法での麻酔の対応が可能です。
静脈内鎮静法とは、静脈注射で抗不安薬や静脈麻酔薬などを使用し鎮静状態にするものです。眠ったような状態となり、痛みを抑えた状態で抜歯を行うことができます。

④痛みを抑えるための短い抜歯時間

親知らずの抜歯にかかる時間は身体への負担が少なくなるため短い方が良いです。時間が長くなると治療後の痛みや腫れがひどくなる可能性があります。
まっすぐキレイに生えている親知らずなど、簡単なケースであれば、抜歯だけなら最短1分ほど対応が可能です。
また、横向きに生えて顎骨や歯茎の中に埋まっている難しい親知らずの場合でもほとんどのケースで30分前後で抜歯ができます。
※親知らずの生え方によっては1時間程度かかる可能性もございますが、まずはご相談ください。
 
親知らず抜歯後の痛みや腫れの程度は人によって異なりますが、適切に対応することで不安を軽減し、健康を取り戻す助けになります。もし痛みや腫れが長引く場合は、自己判断せずに早めに歯科医師に相談することが大切です。
 
横浜市緑区 長津田駅近くの歯医者 長津田おさまる歯科クリニックでは、患者さん一人ひとりに合わせた治療をご提案し、安心して治療を受けられる環境を整えております。
横浜市緑区 長津田駅周辺で親知らずの抜歯をご検討中の方は、長津田おさまる歯科クリニックまでお問い合わせください。
 
 

監修:長田 裕行


経歴:
昭和大学歯学部卒業
北海道大学予防歯科医局
熊澤歯科クリニック研修
神奈川県内歯科クリニック分院長
長津田おさまる歯科クリニック開業

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